よしっ!味付けもバッチリ! 「伊吹ー できたよー」 そう言いながら、あたしの分と伊吹の分の夕食をダイニングテーブルに持っていった 「おー、うまそ」 伊吹が、ソファーから立ち上がりいすに座る 「「いただきまーす」」 ―――パクッ オムライスを口に入れた伊吹の表情をうかがう 「うめー お前、料理に関しては天才的だわ」 伊吹はいつものポーカーフェイスを緩め、微笑みながら言った ―――ドキッ 何よ!ドキッて!あたしの心臓! なに、嬉しいとか思っちゃってんのよ! 「っ、あ、当たり前でしょ!」