あたしと伊吹の家は、社交界にも名がきいてる富豪だったりする あたしの家は高級ジュエリーショップを何十店舗も経営していて、伊吹に至っては咲本財閥の御曹司 だから、親が家にいないのもしょっちゅうで こうして食べに来るのもいつものこと。 「あー、そういう系だった気ーするわ じゃ、着替えたら行くから」 伊吹は、そう言ってこの辺の住宅街 中でも一際どでかい家に入っていった。