しばらくドアを見つめていれば、階段の上がる音が聞こえて、すぐにドアが開いた
そして何の躊躇もなく、部屋に入ってくる
その姿に、海司たちが少し、顔をゆがめた
「飛鳥」
「総っ」
「…ったく、どんだけ待たせるんだよ」
「ご、ごめんね」
目の前に立つと、ぎゅっとあたしを抱き締めた
あたしはその大きな背中に腕を回して抱き締め返す
大好きな大好きな、総の温もり
「…飛鳥、行けるか?」
「うん、全然大丈夫」
ベッドから起き上がり床に足をつけると、ふらりと立ち眩む
世界が黒に塗りつぶされて、身体が、前に傾く
倒れそうになったあたしの身体を、優しく総は受け止めて
「ごめん、総」
「いや、大丈夫だ」
頭かグワングワン回る
総はそんなあたしの背中をテンポ良く叩いてくれる
あー、結構収まってきた
「おい馬鹿!!飛鳥をちゃんと大切にしやがれ!!」
真夏のその言葉に小さく総が反応する
…総?
でも、総より身長か低いあたしにはどんな顔をしているのかが見えない



