それから一年後、時は文久三年。 私は、京に向かうこととなった。 勿論、総司や一君に会うために……。 『……長い間。お世話になりました』 家の前で、ぺこりとお辞儀する私 「なんだい。もう会わないみたいな言いようじゃないかい」 「そうだぞ!ここは、行って来ます!が妥当だ!」 『……藤次郎さん。お花さん』 やさしい笑顔を私に向ける二人の 名前をボソリと呟く。