姫時side 『……ん……』 ズキズキと痛み始める頭 もうろうとした意識 薄っすらとしか見えない視界 『……ど、こ』 「起きたのかい!?」 寝ていた私は 起き上がり、キョロキョロと辺りを見回す。 すると、 若い女の人が、駆け寄ってきた。 「あんた!!あんたぁー!! 倒れてた子、目が覚めたよ!!!!」 「本当か!?」 戸がガラッと開いて 大きな体格をした男の人が 家の中に入ってきた。