総司side 桜吹雪に包まれて 意識を失った僕は、目が覚めると 屯所の自室に居た。 「あれ?僕は一体……」 ズキズキと痛む頭を押さえながら 自分の着ている着物を見つめ 目を見開いた。 「……姫時ちゃん」 ボソリと、彼女の名前を呟くと 自室の襖を開けて 一君の部屋に向かって 歩みを速めた。