「変。普通喋れて、しかも僕は壬生浪士組の沖田総司ですって言う猫を、家に置いとく?」 ボソボソと私の腕の中で言う沖田さんに、私は微笑みかけた。 『家族ができたんですから。それだけで十分です』 見上げてくる彼に、私は微笑んだ。 「総司」 『え?』 「猫に向かって沖田さんなんて変でしょ?総司って呼びなよ」 そういいながらプイッと違う所を見る彼に、私は笑みがこぼれた。