幕末にゃんにゃん【完】








「僕も一君も、無理には

聞かないって決めてたよ。

でもさ、君が余りに辛そうだから



見てられないんだ……」




悲しそうにニャーとなきながら

言う総司に、私は目を見開いた。


『心配してくれたの?』


「なにさ。いまさらだよ

心配どころの騒ぎじゃない」



ムッと怒りのオーラを出す総司に

閉じていた口が開いた。




『……も、すぐ…総司たちが

帰れるかもしれない』



目の前の総司の目が

一瞬、見開かれた。