「僕も一君も、無理には 聞かないって決めてたよ。 でもさ、君が余りに辛そうだから 見てられないんだ……」 悲しそうにニャーとなきながら 言う総司に、私は目を見開いた。 『心配してくれたの?』 「なにさ。いまさらだよ 心配どころの騒ぎじゃない」 ムッと怒りのオーラを出す総司に 閉じていた口が開いた。 『……も、すぐ…総司たちが 帰れるかもしれない』 目の前の総司の目が 一瞬、見開かれた。