「太もも貸して」 ………… ……………ん?? 今なんて? 固まる私を見てクスクスと 総司は笑うと。 私の答えを聞く前に 猫の姿になって 私の太ももの上に乗り、丸まった。 『総司?』 葉っぱという名の髪を失った 公園を囲む木々を見つめながら。 彼の行動の意図が読めない私は、 困惑していた。