「僕の名前は、沖田総司。ヨロシクね♪知らない人」 ニャ~ッと鳴きながら目を細めた猫もといお、沖田さん。 『沖田総司って、新撰組?壬生浪士組?にもいた気がした』 「僕は、その沖田総司だよ。壬生浪士組の沖田総司」 『は!?だって、君猫じゃん』 後ろ足で頭をかく仕草をしながら、沖田さんは話し始めた。 「巡察中にさ、不貞浪士と斬り合いになったんだけど…気がついたら箱の中に居たんだ」