姫時side ――ガチャンッ 感情の獣を捕らえている 鉄の金具が外れたような感じがした。 『さっきから、モデルモデルって』 目の前にいる男たちを 睨みつけながら 言葉を吐き出す 『こっちにはこっちの 事情ってもんがあるんだよ!! 輝ける人材?芽をつぶす? ふざけたことぬかしてんじゃねーぞ!』 ヒッ!!っと引き下がる スカウトしようとしていた男たち 私は、まだまだ暴言が出そうな口を 押さえ込むように閉じた