幕末にゃんにゃん【完】






『お、おおおお母さん!?誘拐したの!?』



ビリビリッ!!ビリリッ!!!!

私は慌てて、カラフルなラッピングを引き千切るが如く外し箱をあけた。




『え?』




そして、目を見開く。だって……





中には、人ではなく真っ白な毛並みに茶色の縞模様が可愛らしい猫がいたんだもん。




何ゆえ、猫。




『猫!?猫を箱詰めにしたいけないでしょう!?何考えてるんだうちの親は!!』





私はその猫に手を伸ばしながら、





今頃イギリスで仕事をしているであろう、お母さんに向かって叫んだ