幕末にゃんにゃん【完】






『総司ってさ、あの箱から出てきたとき生きた猫になってたでしょ?』




総司と初めてご対面したダンボールを見てから、総司に視線を移した。





「そうだね」





総司は、NOリアクションで答える





『でもお母さんは、箱に生きた猫を入れてないって言うの。入れたのは置物の猫だって』





「……じゃあ、何で僕は生きた猫なのさ。その話通りだったら置物だったはずだよ?」





訳がわからないといった雰囲気の総司





「総司。あんたはいつからあの箱の中にいたかわからないのか?」





斎藤さんはそんな総司の元まで歩み寄り問いかける