「でも、こんなのもたまにはいいんじゃない?」 『そうだね』 桜餅のほんのりした甘さが口に広がった。 「ねぇ、姫時」 急に呼ばれて、彼のほうを向くと ――――チュッ リップ音が、小さく響いた。触れるだけのキス 『そ、そそそ総司!?!?////』 「なにさ。別にいでしょ?未来のお嫁さん」 『!?!?////』 顔を赤面させながら、無言で桜餅を無言で食べ続けた。 その横で、ケラケラ総司が笑っていたのは言うまでもない。