幕末にゃんにゃん【完】






「君って馬鹿だよね。なんで聞き分けてくれないのかな」




言っている事とは裏腹に、総司の声は優しさで満ちていた。





「……僕は一度離さないって決めたら絶対離さないよ?」




『離さなくて良い!!私は総司のそばに居る』



「姫時ちゃん」




『ん?』




「僕と恋仲になってよ」




その言葉に、目を見開いたが……コクリと頷いた。




『うん』





抱きしめあう二人を、月は見守るように輝き続けた。