“ありがとうございました。 今回の件の礼と言ってはなんですが平成の世に繋がる扉を開きます” 『え?』 “この時代を生きるのは大変でしょうから……平和な平成へお戻りください” 『……そうか。元々この誤解の糸を解くために私は呼ばれたんだもんね』 ふと白蘭さんが言っていたことを思い出して 私は、ポンッと手を叩いた。 “はい。本当に申し訳ないことをいたしました” ペコリと謝る彼女に私はいやいや大丈夫ですと苦笑いした。