『……この空間は』




目が覚めるとそこは、いつぞやに来た事のある真っ白い空間だった。




“姫時さん”




そして後ろから聞こえた聞き覚えのあった声に、振り返る。




『白蘭さん』




その人の名前を呼びながら微笑んだ。




“ご苦労様でした”




白蘭さんは、ニッコリと微笑んでお辞儀をした。