『火傷は何所に?』 「背中です」 言われたとおりに彼女の着ている着物を脱がせ背中を確認した。 「火傷のあ……と」 そこには、火傷の痕が残っていた。 「わたし、は……自分の娘を憎んでいたのね」 その場に崩れるようにしゃがみこむ彼女に駆け寄った。