「あいついい性格してんなぁ……総司に一段と似てきた」 去っていった襖を見つめながら藤堂は言葉を呟く 「……悪ガキが増えたみたいだ。俺の手にはおえねぇ」 ガックリと肩を落としながら土方も言葉を呟く 「それにしても……あの句はい「平助」な、なんだよ!?」 土方の表情に、藤堂は吃驚する。 普段の鬼の形相が可愛いものだと思えるくらい恐ろしい顔を土方はしていたのだ。 「それ以上は聞くな」 「で、でも「聞くな」ははいぃ」 こんなことが自分の去った後に起こっていたなんて、姫時は一切しらない。