ブスッとする彼に、手を伸ばした。 『……ありがとう』 「何言ってるのさ。僕は怒ってるんだよ」 総司の頬に触れた手を、大きな手が包んだ。 『すんません。でも…嬉しい…自分の体を大切にしろ!なんて久々に言われた。 今後は気をつけるね』 「!!…………ほんと、君にはかなわないよ」 怒っていた彼の表情が崩れて、総司は苦笑いを浮かべた。