「そうやって、君はいつも一人で何かしようとするんだね」 『べ、別にそんなつもりは』 怒りに満ちた声に、伸ばした手がピタッと止まる。 すごく怒ってる? 何で怒っているのか理由が分からず、焦り始める。 『そ、うじ?』 「なんで、君は頼るって言葉を覚えないかな!!」 ガシッと肩をつかまれ、顔を上げた彼と目線があう。 瞳には、怒りと悲しみがあらわれていた。