「姫時ちゃん!!姫時ちゃん!!」




『……く、くるし』




ギブギブッ!!といえない代わりに彼の背中をバシバシ叩く




「あ、ごめん」




それに気づいた総司は、力を緩めてくれた。





あぁ……死ぬかと思った。





『……そ、総司?湯飲みが…』




「いいの。そんなことより……目が覚めたことの方が大事」





いや、よくはないでしょ。




心の中でつっこみながらも、何も言わず彼の背中に手をまわした。




やっぱり、総司の腕の中は安心する。




そんな事を思いながら。