幕末にゃんにゃん【完】





すると



「なによあんた!!」




というサタン飯塚の声が聞こえた。




何の騒ぎだろう……。




飯塚さんは酷い人だ……何があろうと知ったことではない。




そう感じながらも、私の足は声のしたほうに向かって歩いていた。




『……さっきどっちから声したっけ』ボソリッ




小さく呟きながら、庭へと廊下からおり。声のしたほうへと歩く




『…井戸があるほうかな?』




声がしたところはどうやら井戸のある場所だった。




木の影から、そっと辺りを窺うと飯塚さんと男の人が立っていた。




『(誰…あんな人いたっけ?)』




幹部の人にはあったことあるけど、平隊士の人たちには会ったことがない。




会った事ない平隊士の人かもしれない…そう考えながら、話を聞くように耳を済ませる。