幕末にゃんにゃん【完】






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咲月さんも私のように、何かが無くなって必死に探し回り挙句の果て



屯所を飛び出しボロボロの姿で帰ってきたということを話で聞いた




大切な物だったのだろう……。絶対に取り戻したいほど……。




廊下から見える星空を眺めながら心の中で呟く。




ちなみに、私の大切な文箱は、一君により無事私の手に生還した。




そして、今は闇が当たり一面をまとう夜




『はぁ……お風呂気持ちよかったァ♪』




着流しの着物を着て手ぬぐいで、頭を拭きながら廊下を歩いていた。