姫時side
ココ数日、毎日のように嫌がらせを受けていた私
水をかけられたり書きさしの文をグチャグチャニされたり。
どれも古典的で、特にダメージはなかった。
でも、それは序章だったのかもしれない。
『はなせ!!』
私は大声をあげて、押さえ込もうとする男たちをにらみつけた。
あの角を曲がったサタン飯塚の後を追って
角を曲がった私を待ち受けていたのは大柄な男たちだった。
そして、あれまあれまのうちに土の上に押し付けられ
全てが罠だったんだと
今更ながら、男たちと同じように私を見下ろして微笑む彼女を見て思った。


