幕末にゃんにゃん【完】






足がもつれる




『はぁッ…はぁッ……』




それでも、私は目の前を走る飯塚さんを目指して町の中を駆け抜ける




て、てゆーか!!




『足速すぎでしょぉおおお!!』




「私、中学校高校と陸上部だったのよ!!ざんねーん」




なにが残念なのかよく分からないけど




息を荒くしながら走る私と違って彼女は、まだまだ余裕顔




つかれた、足が痛い。もう走るのをやめたい。




でも、諦めるのはもっといや




『(頑張れ私)』




彼女が建物の角を曲がって行くのが見えて、私のそこへ向かって走った。