だけど、私には問題が残っていた。




「あっれぇ~?まだ居たのぉ?」




みなさんのお察しの通りサタン飯塚さんです。




『はぁ……まだ居ます』




「……ちょっと!いい加減にしなさいよ!」




いきなり怒りだす彼女を、私はため息交じりに見上げる。




剣術の稽古と、小さな掃除を終えたお昼過ぎのこと。




縁側に腰掛け一人、空を見上げていた私の前に現れたのは彼女だった。