「ま、参った」




力なくそう呟くと崩れるように座り込んだ新八さん。



平助君たちが駆け寄る。




「一本。勝者…安西」




土方さんの表情は、まだ信じれないというような顔だ。




「すごい、本当に勝っちゃうなんて」




僕の言葉に、一君はフッと笑った。




「姫時の頑張りの表れなのだろう」




“大丈夫ですか!?”と崩れる新八さんに、差し出す姫時ちゃん




「一年の間に姫時は大きく変わった。しかし…優しい所は変わってないようだな」




それを見つめ、一君は薄っすらと満足そうに微笑んだ