「……はじめ!!」 土方さんの声で、二人が一斉に動いた。 ――バシッ!! 先に木刀を振り下ろしたのは新八さんの方だった。 でも、彼女はそれを見事に受け止め。はじき返す。 そして、今度は姫時ちゃんが木刀を振り下ろした。 それを新八さんは受け止める。 ――――バシィィンッ!! 「ん゛!!」 新八さんの顔色が一瞬歪むのがわかった。 「総司」 「ん?」 先ほどまで一言も喋らなかった一君が口を開く。