『道場って、テンション上がる!!』 道場に着くと、姫時ちゃんは目をキラキラさせながら僕の方に視線を向ける。 「はぁ……お気らくだね」 『大丈夫!!』 「……何が大丈夫なの?」 『緊張しすぎたら空回るだけだし!』 確かに、姫時ちゃんって“特に”緊張に弱いしね…。 そんなことを言えば、馬鹿にしていると怒られそうだ。 クスリと笑う僕に彼女は首をかしげた。