「で?どうした?お前には、部屋に居るように言ったはずだが?」
私は、スゥッと息を吸い込むと、目の前の土方さんを見上げた。
『……剣術の練習することを許可してください!』
そう、私が土方さんの部屋に、嫌がる総司を引きずってまで来たのは
剣術の練習をするのをOKしてもらうため
「寝言は寝て言え」
でも、事はそう簡単に上手くはいきません。
『寝言じゃないです!!剣術に磨きをかけるとこが剣術を教えてくれた方への恩返し。
練習をしないと腕が鈍ります。そんなことになれば、恩返しどころではない』
必死に頼み込むのには、訳がある。
私に剣術を教えてくれていた藤次郎さんは剣を持つと
人格が変わってしまう人なの……。
それがどう関係してるって?関係大あり……。


