時というものは、すぐに経つ。

私が、飯塚さ……サタン飯塚と対面して三日が過ぎた。



部屋の外には出ることはいまだ許されておらず

この自室以外で行った場所といえば、厠とお風呂くらい





「お前に手紙だ」




スッと襖が開き、土方さんは部屋に一通の手紙を置いた。




『……お花さんだ!!』




手紙の字ですぐに分かった。送り手は江戸に居るお花さんから。




私はにやける表情を押さえながら、襖の外に居る土方さんに向けて頭を下げた。




『ありがとうございます!土方さん』




「あ?礼を言われるようなことはしてねぇよ」




土方さんはそれだけ言うと、微かに笑って何処かへ行ってしまった。