「沖田さんじゃないですかぁ♪私ぃ姫時ちゃんとお話してたんですぅ♪」 甘い声で、総司の擦り寄っていく彼女 ――――近寄らないでよ。 ギリッと奥歯をかみしめ、握りこぶしをつくる手に、力を入れる。 あ、あれ? ……なんで私、こんなに怒ってるんだろう。 ハッと我に返って、自分の手のひらを見つめながら、分からない感情に眉を顰めた。