――――スッ 「姫時君。ちょっといいかね?」 襖が開き近藤さんが笑顔ではいってきた。 『どうかなさいましたか?』 「あぁ、君に合わせたい人が居るんだ」 『合わせたい人?』 近藤さんの後ろの人影に、目線を移した。 近藤さんの後ろに立っている美男。いや、女の子? 色白で、大きな目をした綺麗な人。 同じ人間だろうか…。 私は、ジーッと近藤さんの後ろに居る人を凝視した。 私が見ていることに気づいた彼女?彼は、ペコリと優しそうに微笑みながらお辞儀した。