幕末にゃんにゃん【完】





「未来から来たってワリには、刀ぶらさげて……この時代の人間みたいじゃねーか」




私の後ろに座っていた原田さんが

眉を顰めながら呟いた。




『私がこの時代に来たのは一年前くらいですから。この時代に嫌でもなじみますよ…』




「姫時。あんたは一年前に、この時代へ来ていたのか?」




原田さんの呟きに返答すると

今度は、一君が眉を顰めて私を見つめた。



『う、うん』



コクリと頷く私に

一君は、より眉の皺を深め、私の前にしゃがむと口を開いた。



「何故、俺や総司を頼りに来なかった。

今まで何所で何をしていたんだ…………」



声の低さは、今まで聞いたことないくらい低いものだった。




は、一君。まさか、怒ってる?