幕末にゃんにゃん【完】







「総司。いい加減にしろ…そいつを離せ」



半分逝ってしまっている私を見て

土方さんが、救いの手を差し伸べてくれた。



「いやです!!」



――――ミシミシ




おいぃぃい!!さっきより力が!!



『そ、そう…じ……苦しいって』



か細い声で彼に苦しいと伝えると




「あ、ごめん」




謝りながら、今度はフワリと

割れ物を触るように優しく抱きしめられる。



あぁ……安心する……。



先ほどまで、耐え切れぬほど殺気を浴びたせいか。

総司と一君に会って一気に力が抜けた。