『女の格好も男の格好も私は好きです!』



「ったく…あんたって子は」



ニコッと笑う私に

お花さんは、ため息をつく。



「これだこれ!!」



藤次郎さんが家から手に何かを持って出てきた。



どうやらそれは、小太刀の様だ。




「これを、俺たちだと思って腰に下げておけ。侍の魂だ」




藤次郎さんの持っている太刀と同じデザインの

小太刀を渡され、その重みに息を呑んだ。




『あの、これ……』




「お前にやるよ……お前のものだ!」


『いいんですか!?』



「あぁ、貰ってくれ」



『あ、あありがとうございます!!』


「その代わり、

何があっても死ぬんじゃねーぞ!」



『はい!!!!』