クリスマスのキセキ




「違うのか…。
ちょっと残念…」




ボソッと呟く伊波さんの声は、よく聞こえなかった。



「何か言いました?」




「…何でもない。
それより、これやるよ」




そう言われて差しだされたのは、リボンがしてあり、縦に少し長くて黒い手並みの箱だった。




「何ですか、これ?」




「いいから、開けてみろ」



「……?」




言われるがまま、そっとリボンをほどいて開けてみる。




「…わ〜…!?」




そこには、シルバーのチェーンに、星の形が付いてあるネックレスが入ってあった。




「どうしたんですか、これ!?」




「クリスマスプレゼント。
姉貴の買い物に付き合わされた時、見つけた。
本当は会う日に早いクリスマスプレゼントだけど、渡そうと思ってたんだ。
けど、こうやって当日に渡せて良かった。
結愛と会えたのはキセキかもな」




ニッとして笑う伊波さんは、すごくキラキラしてるように見えた。




ズキュンッと銃で打たれたみたいに心臓が飛び跳ねる。




…ていうか、初めて「結愛」って名前呼ばれた!




うわー、何か恥ずかしー…。




でも、嬉しい…。




照れてると、箱から伊波さんがネックレスを取って、私のマフラーを優しく外して、付け始めた。




……っ!




近いっ!




距離が異様に近くて、ドキドキする。




伊波さんの吐息が首筋にかかって、少しくすぐったかった。




付け終わった伊波さんは、私の体から離れ、微笑みながら




「やっぱ、似合ってる」




と言ってくれた。




それに高なる私の鼓動。




ダメだ、言っちゃいたい。



もう、我慢できない!




「あのっ…!
私、伊波さんのことが好きです!
彼女にしてくれませんか!?」