キンコ〜ンカンコ〜ン
昼を知らせるチャイムがなる
「ハルキさんよ〜。昨日はどうだったんだい?」
宮雄がニヤついて聞いてきた。
「別に途中まで送っただけでなんもねぇよ。お前こそどうなんだよ?」
「フフフ、聞いて驚け!…遂に彼女が出来ちまったよ。まぁ正確には出来そうなんだが…」
「おぉ!良かったな。じゃあ寂しくなるなぁ」
「何言ってんだ!エリちゃんも誘ってダブルデートしようぜ!来週はちょうど花火大会だし」
田舎の花火大会は唯一町全体が盛り上がる行事である
「つう事で今日エリちゃんに伝えておいて」
「え!宮雄は今日ウエスト行かないのか?」
「悪いな。デート!そうデゥートゥ!なんだ。気を悪くするなよ」
と俺の肩にポンと手を置いてきた
「わかったよ。お前がすげ〜嫌な奴だって伝えておくよ!」
「おいおい(汗)」
といつもの下らない会話をこなし、俺は彼女に逢いたい気持ちで一杯だった。

この時にはもう自分の気持ちに気付いていた。
彼女が好きなんだと…