おねがい。見たなんて言わないで! 「見たよ?俺、死ぬんだろ?」 私の願いが叶わなかった。 「葵?俺は伊東さんに付いて行くのは間違いじゃないと思ってた。でも、違うんだよな。きっと。殺されたんだから。」 「平助?どう言うことです?」 沖田さんはどう見たって動揺した様子。 めずらしい。 「総司には関係ないことだから。」 「平助くん?!関係ないとか簡単に言わないで!」 そう言ったのは沖田さんではなく わたしだったりしたわけで。