新撰組は恋の香り―後編―


「元気ですねー。まあ、手が早いのはもう一人いる気がしますけどね。」

追いかけっこを再開した2人を見送りながら
総司はクスッと笑った。

「ん?やっぱ!総司、お前!?」

ばっと、総司を見ると総司は
「今度は口にしなきゃですよ?口付けなんですから。」
顔を俺に寄せてにいっと意地悪く笑った。

「はあー?!」
「じゃあね、平助。僕は土方さんに用事頼まれてたからさ、行かなきゃ。」

気分ルンルンといった感じに
総司は去っていった。