────────
───◇◇



季節は夏へと変わり、日に日に暑くなってきて。



気づけば、七月の半ばになっていた。





あたしはいつものように病室のベッドに横たわり、ただ本に溺れている。






昔からあまり丈夫でないこの身体は、

時折その姿を闇の中から現し、蝕んでいく。



そのたびに、こうしてあたしは病院に閉じ込められている。





まるで、ちいさな鳥籠に入れられる鳥のようだと、あたしはいつも嘲笑っている。






ベッドに横たわりながら、何度も読み返した本をペラペラと捲った後、ぼんやりと、空を見つめた。





毎日巡回検診にくる看護師さんも、


三食出てくる病院食も、


二日経てば飽き飽きした。







じっとなんて、していられない。




だからあたしは病院内をぐるぐると廻る。