私が、あまり慣れていない人の運転が好きではないのが分かっている溝口が、申し訳なさそうに言った。
今日勝手に予定を入れて、思いのほか時間をとることになってしまったのは、まぎれもなく私のせいだ。彼の仕事の時間を奪ってしまったのだから、これぐらい我慢しなくては。
「平気。ちょっと寝ようと思ってたから、酔うこともないと思う。」
そう言って、運転手が開けてくれている車に乗り込んだ。
そのあとから溝口も乗り込んで、車は病院をあとにして走り出した。
早く寝ないとすぐに酔いそうだったから、すぐに寝る態勢に入った。

