君に出会わなければ…



高城先生がいる心臓外科の診察室に着いた。

トン、トン


「どうぞ。」


シャッキっとした声が部屋から聞こえた。


「失礼しま~す。」


診察室に入ると先生は

椅子をくるっとまわして

入口にからだをむけた。


「先生、こんにちは。」

「こんにちは。

茉莉ちゃん、元気だった?

あらめずらしい。

柚葉じゃなくて溝口くんじゃない。

明日雪でも降るのかしら?」

(でたー。高城先生のマシンガントーク!!!!!)

「こんにちは。

昨日は突然のお電話すみませんでした。」


と溝口は頭を下げた。


「あら電話って突然かけるもんじゃないの?」


(高城先生かわいい。)


「先生そこは突っ込まないであげて。」

「あっ、ごめんごめん。

珍しいお客さんだからいじめたくなっちゃって。」

先生はイタズラっこのように笑った。


「それで今日はどおしたの?」

(突然話が変わるのも相変わらず。)

「あのね最近胸が痛くなるときよくがあるの。」

「たとえばどうゆうときに痛くなる?」

「昨日なんかは家族みんなでご飯食べた後だった。」

「どんな話した?」


(まあ高城先生なら言っても大丈夫かな。)