「車の中で待たれますか?」
溝口が聞いてきた。
いつもは中で待つけど
今日は人も少ないし
外で待とうと思った。
「いいわ。外で待ってる。」
「はい。かしこまりました。」
10分後
きたきた。
また今日も怖い人たちと一緒だ。
女の子もちゃっかり数名連れて
楽しそうに歩いてきた。
「姉ちゃーん!」
今日は外で待っているから
走って私のところに来た。
「ごめん、ごめん。
ちょっと話盛り上がっちゃって
このあと遊びに行くことになっちゃって…」
「ならメールしてくれればよかったのに。」
「いやさ今日姉ちゃんもどうかなと思って。」
「ごめん。
私今日高城先生のところに
いく予定だからダメなんだ。
だから車2台用意させといたら
今日はあっちの使って。」
私は奥にとまっている
白ぬりの車を指した。
「高城先生のところなんて
姉ちゃんどっかわるいの?」
「なわけないでしょ。
ほらはやくいきな。
友だち待ちぼうけしてるよ。」
私は奏志郎の友だちを見た。
「おう。じゃあ、じゃな!」
「うん。
あんまり遅くなんないよーにね。
お母様が心配するから。」
私はそれだけ言って車に乗った。

