君に出会わなければ…






「そっか。

姉ちゃんがもし跡継ぐことになったら

どうしようかとおもった。

継ぐ気ないならよかった。」


奏志郎がホッとした顔をした。


「油断してると私が奪うからね。」

「ダメだよ。絶対。やめてよ。」


奏志郎必死。笑


「これからの態度によるかなー。

とりあけずあいさつぐらいできるように

なりな。」

「わかったから、やるから。」


いきなり姿勢を正しはじめた。

どーせその場しのぎの言葉だろうけど

まあいいか。


キーン コーン カーン コーン


「ほら教室戻るよ。」


チャイムが鳴ったので教室に向かった。

教室に着いたとき奏志郎が

こっちを向いた。


「じゃあな。帰り校門でまってろよ。」


なんでこんなに上から目線で

言われなきゃいけないわけ?


「はいはい。偉そうに言うなアホ。」


私は教室に入った。


「茉莉大丈夫?

奏志郎くんに何かされなかった?」


教室に入ると柚葉がこっちにかけてきた。

「全然大丈夫。

心配してくれてありがと。

継ぐ気があるのか聞かれただけだから。 」


柚葉は安心したように「そっか。」

と言って一緒に席に着いた。