君に出会わなければ…



「茉莉~。おはよっ!」


そう言ってこっちに走ってきたのは

私の親友の梶山柚葉。

家族は皆お医者様という超エリート一家。

本人はあまり自覚はないが

ちょーお嬢様中のお嬢様。

柚葉のお父様は高城先生のいる

大学の教授をしてるとっても

すごい人。


「おはよ、柚葉。」


私はテンション低めに答えた。


「なーに?そのテンションの低さ。

まーたなんかあったの?

奏志郎くんがまた我が儘炸裂させた?」


(さすが我が親友。

長い付き合いなだけ

よくわかってらっしゃる。)


柚葉とは幼稚園から

この学校で一緒に過ごしてきた。

うちの家庭環境はよく知っている

数少ない一人だった。


(ただ今回はお父様の我が儘だけどね。)


ってことで教室に向かいながら

柚葉に昨日の話を詳しく話した。