蝉の声が響く中、川まで歩いていく。





  川のせせらぎ。





  少し考え事をしていたオサムを心配するマアヤ。





  他の三人は先に土手を下りて岩場にいる。






マアヤ「オサム? 大丈夫?」





オサム「え? あぁ、大丈夫だよ。コウタの様子、おかしかったから気になって」





マアヤ「うん。そうだね。何かマアサのこと避けてるみたい」





マアヤ「マアサもね、最近変なの。早く東京に帰りたいのかな?」





オサム「………マアサ、変だよな」





マアヤ「オサムってさ、マアサのこと、好きなんでしょ?」





オサム「―――な、バカじゃねぇ。何言ってんだよ。オマエもおかしいぞ」





マアヤ「おかしいのはオサムだよ! マアサのことばっか見てさ!」





オサム「見てねえよ!」





マアサ「おーい、メロスー! 早くー!」