「……さて、じゃぁ、飯が来るまで少し良いか?」 世多さんが、Jに話し掛ける。 「……何?」 「俺は回りくどいのは苦手だ。単刀直入に聞くぞ。‘J’とは何だ?」 『……………』 これは……。 答えられる訳がない。 勿論、俺も。 「どうしました?」 夏目さんが、刑事の顔になった。 くそっ! 飯、早く来い!