ズビーと鼻を噛んでティッシュをゴミ箱にシュー

ティングする今日この頃です。

「今の見たか?無表情で入れたぞ。」

「委員長すげー!!」

ザワザワとするこのクラスは何事もなくみんな

仲良く平和です。

午後の授業を受けてる最中は尾行グッズを

どれにするか悩んでいた。

「立花さん、この古文訳して。」

黒板にスラスラと古文を訳してすぐに

着席して尾行で使うサングラスをどっちに

するかの検討をした。

「あんた、何やってんの?」

「気にするでない!」

「気にするなって言う方が無理あるでしょ?」

今日もこの一帯はポツリと浮き彫りになるほど

寂しい地帯になっている。

さっきまで居たはずなのだが、どうもお昼から

姿を消したらしい。

今日も何とか彼らにバレずに上手くいけそうだ。

なんて、好都合に居ないんだ。

「昨日の夜話したではないか。」

「あー、よっちゃんの件ね?」

「そうそう、よっちゃんの初デートを

成功させようという作戦で・・・」

サユには昨日家に押しかけてきたので

最近忙しかったことを話した。

「あんたもお人好しよね。」

「そうか?ただ、とても楽しい!」

「それなら、いいけど。」

どっちがいいと思うとサユにサングラスを

見せると大きなため息を吐かれた。

「楽しそうなのはいいけど、あんまり

首突っ込んであんたが痛い目見ないように

気をつけなさいよ?」

「へっ?」

サユの心配はいつだってあたしのためだ。

「大丈夫だよ。サユが心配することは

何もないから今日もマコ君とラブラブしておいで。」

にへっとサユに笑いかけるとほっぺをムニっと

抓まれて引っ張られた。